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医師・医療関係者のみなさまへ

大阪大学大学院医学系研究科 法医学教室 開講100周年記念式典・祝賀会

府医ニュース

2019年6月26日 第2896号

次の100年に向け心新たに

 大阪大学大学院医学系研究科法医学教室では、本年をもって開講100周年を迎えたことを受け、記念式典・祝賀会を5月26日午後、大阪市内のホテルにおいて開催。同教室の関係者が集い、盛大な祝宴が開催された。
 片田竜一氏(同教室特任准教授)の司会により開会し、松本博志・同教室教授が主催者としてあいさつ。同教室の歴代教授の人となりを紹介しながら、1919年の開講からこれまでの活動を振り返った。また、100年をかけて様々な団体と密なる関係を築いてこられたとして、参集した関係者に感謝を述べるとともに、次の100年に向かって心新たに取り組んでいきたいと抱負を語った。

多死社会の到来
死因究明が重要に

 来賓祝辞を述べた茂松茂人・大阪府医師会長はまず、大阪における検案や死因究明に多大なる貢献を果たすとともに、死因究明学コースなどにおいて人材育成に尽力してきた同教室の活動に敬意を表した。また、医療事故調査制度や監察医制度に対する同教室の協力に触れ、特に医療事故調査制度における解剖支援体制については、松本教授をはじめとする同教室の方々に大いに助けていただいたと感謝の意を表明。多死社会が到来する今後、尊厳ある人生のために一層、死因究明が重要になるとし、同教室の更なる発展に期待を寄せた。
 そのほか、森井英一氏(同大学医学系研究科長)、北川健太郎氏(大阪地方検察庁検事正)、藤井睦子氏(大阪府健康医療部長)、江口有隣氏(大阪府警本部刑事部長)、青木康博氏(日本法医学会理事長:片田特任准教授が代読)より祝辞が述べられた。
 続いて、吉川秀樹氏(同大学理事・副学長)の発声により乾杯が行われ、同教室の歴史を振り返りつつ思い出が語りあわれた。