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医師・医療関係者のみなさまへ

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府医ニュース

2019年6月5日 第2894号

◆4日間の日程を終え、トランプ米国大統領が離日した。
◆トランプ大統領は外交を「ディール」とし、その発言はニューヨーク・ダウに連動して強気にも弱気にもなる。GW明けには株高を背景に突然中国に25%の関税発動を表明した。
◆我が国にはTPPどころではない苛烈な条件を日米FTA(TAG)で求めるらしい。8月以降に内容が明らかになる?が、WIN-WINの関係には程遠い露骨な自国本位主義である。
◆2012年末、「本日休診」に『米国は、薬価を高騰させ、莫大な利益を絞り取った後、財政的に国民皆保険が維持できなくなった時点で「日本の決断」により国民皆保険を放棄させる、あるいはISD条項により「公的医療保険を経済活動を阻害する要因」として訴え、廃止に追い込む。そして民間保険会社中心に米国型医療制度を展開するという戦略であろう』と書いた。
◆オプジーボ、キムリア、ゾルゲンスマ等の薬価を見るにつけ、この予測が突飛なものではなかったことを実感している。(猫)