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医師・医療関係者のみなさまへ

府医勤務医部会第8~11ブロック 合同懇談会

府医ニュース

2019年4月3日 第2888号

「医師の働き方」様々な立場で意見交換

 大阪府医師会勤務医部会第8~11ブロック合同懇談会が3月7日夕刻、府医会館で行われた。当日は「医師の働き方改革」に焦点をあて、様々な立場から講演およびパネルディスカッションを実施。約90人が参加した。
 草野孝文・府医勤務医部会常任委員の司会で開会し、星賀正明・同副部会長(府医理事)があいさつ。勤務医の関心が高い「医師の働き方改革」について意見を交わし、「いろいろな視点から検討したい」と述べた。
 次いで「いろんな視点から見た医師の働き方改革」をテーマに6氏が登壇。①大阪の医師(星賀副部会長)②東京の医師(平山篤志氏〈大阪警察病院循環器内科顧問〉)③女性医師(上田真喜子氏〈森ノ宮医療大学副学長/大阪市立大学名誉教授〉)④救急医(鍬方安行理事)⑤産業医(圓藤吟史氏〈大阪労働衛生総合センター所長〉)⑥開業医(加納康至副会長)――が、それぞれの立場から見解を述べた。特に、「地域医療確保暫定特例水準」として厚生労働省が示した労働時間上限「年1860時間」について、▽大阪・東京での勤務状況や特徴からの考え方▽男性医師の育児参加が難しくなるのではないか▽産業医の役割が更に重要になる▽労働と研鑽の相違が不透明▽個人として働き方を設定する必要がある――などが挙がった。厚労省「医師の働き方に関する検討会」で構成員を務める馬場武彦氏(社会医療法人ペガサス理事長)は、「数字が独り歩きしている」との見方を示すとともに、「宿日直勤務の許可基準がカギになる」と指摘。また、タイムカードによる労働時間管理は必須であるとした。
 引き続き、幸原晴彦・府医勤務医部会副部会長および中島康夫・同副部会長が座長となり、パネルディスカッションを展開。意見表明した6氏と馬場氏がパネリストとなり、意見を交わした。