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大阪点描

府医ニュース

2019年4月3日 第2888号

 ミナミの某コーヒー専門店で目撃したことです。
 年の頃60代後半と思われるヒョウ柄の服を着た女性が、若い男性2人を引き連れて店に入ってきました。席に着くと、その女性は若い男性2人に何やら説教をしていました。注文する段になると、その女性は「ウィンナコーヒーのコーヒーをアメリカンにして」と要望しました。アメリカンなウィンナコーヒー? 私は、思わずことの成り行きに注目してしまいました。注文を取りに来た若い女性店員が「当店のウィンナコーヒーにはそれ用の豆を使っているので、それは無理です」と説明していました。コーヒー専門店としては当然でしょう。
 しかし、ヒョウ柄の女性は引き下がりません。とうとう店長が呼ばれて来ました。店長としばしやり取りがあり、結局、ウィンナコーヒーのコーヒーをお湯で薄めるということで決着しました。コーヒー専門店としては、忸怩たる思いだったことでしょう。
 このエピソードが「大阪的」あるいは「大阪のおばさん的」なのかは私には判断しかねます。ただ、大阪の街で見かけた情景ということでタイトルにしました。私も子どもの頃から大阪に住んでいるおばさんではありますが、この女性の押しの強さがうらやましいとチラッとだけ思いました(押す方向が間違ってますが)。
(瞳)