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府医ニュース

2019年4月3日 第2888号

◆統一地方選を目前に、女性の登用、社会参画が一層、話題となっている。分野を問わず、男性に伍して活躍する女性は着実に増えており、誠に同慶の至り。
◆近代以降、旧弊や差別の中で先駆的役割を果した有名無名多くの女性に想いを馳せる。想像を絶する苦難の道であったと思われ、失意と挫折のうちに生涯を終えた女性も少なくなかっただろう。
◆それでも、「大河の一滴たらん」と思う女性は少なからずおり、「大河」は流れ続けている。政治家を志す女性も増えてきた。しかし、朝日新聞のアンケートによると、選挙や議員活動において有権者や同僚議員の男性からの執拗なセクハラが、その活動の深刻な障害となっていることが明らかになった。
◆さて、「オレはセクハラなぞ、やったことはない!」と断言できる男性は一体、どれくらいの率であろうか?
◆故・橋本治氏が論じた「あなたの苦手な彼女について」。「彼女」の処遇をどうすべきか、長らく社会を牽引してきた男性すべてに突き付けられた、いまだ解無き難問である。(猫)