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医師・医療関係者のみなさまへ

第57回 勤務医部会研修会

府医ニュース

2019年2月27日 第2884号

災害時の病院機能を検証

 平成30年度勤務医部会研修会が2月12日夕刻、大阪府医師会館で開かれた。今年は災害をテーマに実施。約70人が聴講した。
 星賀正明・府医勤務医部会副部会長(府医理事)は、開会あいさつで、「医療以外にも見識を深め、診療に生かしてほしい」とあいさつ。その後、幸原晴彦・同副部会長が座長を務め、講演会が開かれた。まず、鍬方安行理事が「災害医療アップデート」と題して講演。DMAT・JMATが設立された背景や役割を解説した。また、災害に備えマニュアルの整備や災害拠点病院との連携など、「自助・共助の準備が必要」と加えた。
 次いで池内淳子氏(摂南大学理工学部建築学科教授)が登壇。「大阪府で推進する災害に強い病院づくり――先進事例を取り入れる」と題して講演した。池内氏は、過去の地震災害による被害状況を基に、「災害時に求められる医療機能」を解説。建物が壊れることも想定した上で、「医療が継続できる体制づくり」が重要だと述べた。