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医師・医療関係者のみなさまへ

災害医療基礎(初級)研修会

府医ニュース

2019年2月20日 第2883号

様々な状況想定しトリアージ訓練

 平成30年度災害医療基礎(初級)研修会が1月22日午後、府医会館で開かれた。医師・看護師を対象に47人が参加し、災害に関する知識やトリアージの手法を学んだ。


 鍬方安行理事の司会進行で、最初に加納康至副会長があいさつ。昨年の度重なる災害を振り返り、自然災害の脅威へ備えることが大切と述べた。あわせて災害医療に関する知識を深め、適切な医療提供体制の構築につなげたいとした。
 はじめに、藤見聡氏(大阪急性期・総合医療センター救急診療科主任部長)が「知っててよかった災害医療の基礎知識」と題して講演。アンサーパッドを利用したリアルタイムでのアンケートを行いながら、参加者のトリアージに対する理解度などを確認した。
 続いて、松田宏樹氏(同科医長)が「災害時における市区町村保健医療活動について――熊本地震から大阪北部地震、西日本豪雨災害を経て」として、自らの体験を交えて講演した。松田氏は、近年では「都道府県・市区町村を中心とした情報の管理・集約システムが構築されている」と報告。また、災害時は、安否確認と「開院するかどうかの判断」を、各地区医師会がとりまとめることが重要と加えた。
 後半は、参加者がグループに分かれてトリアージタッグを使用した訓練を実施した。