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医師・医療関係者のみなさまへ

在宅療養における看取り等研修会(北部ブロック)

府医ニュース

2019年2月20日 第2883号

多死高齢社会へ備える

 在宅療養における看取り等研修会(北部ブロック)が1月29日午後、豊中市内のホテルで行われた。本研修会は、「大阪府在宅医療総合支援事業」として府内各地で実施しており、今回は吹田市医師会の協力を得て開催。同ブロックの医師会役員、在宅医療・介護連携担当医師ら約50人が聴講した。
 当日は、川西克幸・同市医師会長が開会あいさつ。戸川雅樹・同市医師会理事が座長を務めた。まず、山崎隆司氏(大阪府健康医療部保健医療室保健医療企画課)が、「大阪府における死因調査体制の整備にむけて」と題して講演。大阪府では、死因調査体制の確立に向けた研修会や、府民への啓発などに取り組むとし、一層の協力を要請した。
 次いで、松本博志氏(大阪大学大学院医学系研究科・医学部法医学教授)が、「在宅医療における死因診断について――死後診察とは」と題して講演。在宅での死亡における死因診断の重要性を説明し、所見の取り方の手法を詳しく解説した(本紙第2868号・2881号に詳細)。
 最後に豊岡建治・同市医師会副会長が、多死社会においては「かかりつけ医に高度な役割が求められる」と指摘。在宅医療に関わるすべての医療者が法医学を学ぶことが大切と締めくくった。