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布施医師会 映画上映会を開催

府医ニュース

2019年2月6日 第2882号

「僕がジョンと呼ばれるまで」

 布施医師会(松山浩吉会長)は河内医師会・枚岡医師会との共催により、平成30年12月22日午後、「『僕がジョンと呼ばれるまで』上映会」を東大阪市内で開催した。

 柏井朗・布施医師会副会長が司会を務め、開会にあたり松山会長があいさつ。高齢化の進展に伴い認知症はますます身近になると言及。東大阪市医療介護連携推進事業の一環として実施されたこの催しが、認知症対策の光明となるよう期待を寄せた。
 続いて、田仲みすず・同医師会理事が、「地域包括ケアシステムを構築する!――認知症にならない、なっても困らない街を目指して」と題して話題提供を行った。地域全体が認知症の方への理解を深め、寛容に見守るよう促した。更に、認知症リハビリについて説明したほか、認知機能の予防・維持・改善に向けた取り組みに言及した。
 映画「僕がジョンと呼ばれるまで」は、アメリカの介護施設を舞台に、認知症の入居者が学習療法に取り組んでいくことで、症状が改善される過程を丁寧に追ったドキュメンタリー作品。アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされたほか、文部科学省選定作品にもなっている。
 上映の前後には、学習療法の開発や現地での撮影に参加した担当者が登壇。撮影時のエピソードや映画のみどころ、映画に登場した出演者の後日談などを披露した。来場者は各シーンに思いを馳せ、熱心に聞き入っていた。