TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

拡大鏡

府医ニュース

2018年12月5日 第2876号

 ◆10月下旬、仙山線で仙台から山形の山里に入り、黄葉紅葉の山歩きをたっぷり楽しむ。心地よい疲れで、地元料理・芋煮が一層美味。
 ◆芋煮会は山形・宮城で盛んである。晩秋に里芋の収穫と紅葉にあわせ、野外で芋煮を楽しむ。旬の里芋、こんにゃく、山菜を大鍋で煮る。山形は醤油味で牛肉を入れ、宮城は味噌味で豚肉を入れる。各々になじみの味。厳冬を前に、家族友人で楽しく集うイモニケーションという。
 ◆仙山線で仙台に戻り、十四大都市医師会連絡協議会に参加。終末期医療に関する分科会へ。ACPを柱として、各医師会の取り組みを聞く。多くに共通する課題は、事前指示の家族内での定着と。ことに、急変時に家族の混乱が、不本意な延命医療につながる。
 ◆芋煮会のような機会に、家族一同で和やかに「看取り」の迎え方を話し合いたい。かかりつけ医は、診療を担うだけでなく、家族の輪に入り、家族の思いを聞き、支え、導くことができればと願う。玄冬に向かう美しい山々のような心豊かな看取りを支えたい。(翔)