TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

大阪小児科医会主催 第41回公開講座

府医ニュース

2018年11月28日 第2875号

生活面でも大きな影響
適切な食事を心がけて

 大阪小児科医会(田尻仁会長)は10月20日午後、あべのハルカス内の会議室で「第41回公開講座」を実施。さわやかな秋晴れの中、府民ら約120人が足を運んだ。
 司会進行は藤谷宏子理事が務め、開会にあたり田尻会長があいさつ。同医会の取り組みを紹介した後、本催しで子育てを学んだ後は、親子で体を動かし、「日頃のストレスをリフレッシュしてほしい」と呼びかけた。
 続いて、同医会理事の福井聖子氏が「子どもの食事、その時期何が大事?」と題して講演した。はじめに、新生児期から幼児期までの口腔機能を詳説。新生児期に備わっている反射的な味の識別能力はだんだん鈍くなり、乳児期には灯油やたばこもまずいと感じないため、何でも口に入れて学習しようとすると述べた。幼児期から学童期に入ると味覚の感度が上がるため、食べ物の好き嫌いの克服はこの時期以降が適していると加えた。また、食事と体・心の発達の関係性に触れ、好き嫌いせずにバランス良く栄養を摂ることは、脳や体の成長に良い影響を及ぼすとともに、「友人が多い傾向にある」と報告。食事は、将来の生活習慣や学力・対人関係にも相関するとして、各家庭で継続できる範囲で「食べる」ことを大事にしてほしいとまとめた。
 安家周一氏(あけぼの幼稚園長/梅花女子大学客員教授)による講演「七歳までは神のうち」では、幼児期に非認知能力を育てる重要性が示された。その後、参加者は親子で楽しめるフィットネスを体験した。親子での参加者も多く、嬉しそうな子ども達の笑顔がみられた。