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医師・医療関係者のみなさまへ

羽曳野市ふれあい健康まつり

府医ニュース

2018年11月28日 第2875号

講演会やロコモチェックなど実施

 羽曳野市「第36回ふれあい健康まつり」が10月21日、同市内のはびきのコロセアムで開催された。この催しは羽曳野市・同市医師会など15団体で組織される実行委員会の主催により実施。秋晴れの下、多くの市民が訪れた。開会式で北川嗣雄・羽曳野市長は、来年の市制施行60年に向けて、健康施策の一層の充実に努めると述べた。続いて、実行委員会を代表し、調子和則・同市医師会長があいさつ。「ロコモティブシンドローム」「フレイル」をキーワードに、市民が健康寿命、そして健康長寿を考える契機にしてほしいと呼びかけた。
 会場では、実施団体がブースごとに趣向を凝らした催事を企画。医師会は「医師健康相談」を担当し、会員が市民からの健康に関する相談に応じた。あわせて「ロコモチェック」のコーナーを設置。参加者はチェックシートへの記入後、「立ち上がりテスト」「2ステップテスト」を受け、自身の「ロコモ度」を確認していた。

医療器具も紹介
参加者の関心高める

 午後からは「健康づくり講演会」が行われた。「心臓血管治療の最前線と予防」をテーマに、土田隆雄氏(城山病院心臓血管センター長)が講演。心臓弁膜症、狭心症、心筋梗塞、心房細動、大動脈瘤、大動脈解離など、主な疾患の症状や治療について詳しく説明した。会場では、実際の手術の模様が放映されたほか、人工弁などの医療器具などにも触れることができ、参加者は興味深く見入っていた。最後に土田氏は、心臓血管病の予防に言及。動脈硬化が深く関連しており、高血圧、糖尿病、脂質異常症や肥満に注意してほしいと述べた。また、加齢に関して、「人は血管とともに老いる」との言葉を紹介。血管と人間の寿命との関連を指摘するとともに、心臓血管病の予防が健康寿命の延伸につながるとまとめた。