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医師・医療関係者のみなさまへ

大阪臨床整形外科医会主催「骨と関節の日」市民公開講座

府医ニュース

2018年11月28日 第2875号

もっと知ってくださいロコモのこと

 10月8日は「骨と関節の日」。日本整形外科学会が制定したこの日に因み、日本各地で多くの関連イベントが開催される。大阪府においては大阪臨床整形外科医会(増田博会長)が、府内各地の行政や医師会が開催する健康まつりなどと連動して講演を行うほか、体力測定や健康相談を通じて府民の健康づくりに貢献している。平成30年度の同医会のメインイベントである「ロコモ市民公開講座/骨と関節の日」は10月6日午後、東大阪市内で開催され、府民約100人が参集した。
 開会あいさつに立った増田会長は、人が生きていくために重要な脳や臓器を守っているのが骨で、行動するために不可欠な関節は、それらと同様に「重要な役割を担っている」と指摘。整形外科医は骨と関節の健康づくりをサポートする専門家であるとして、気になる症状があれば些細なことでも相談してほしいと呼びかけた。また、年齢を重ねてもできるだけ長く介助なく生活できることはもちろん、災害発生時にも自らの行動で身の安全を確保することが大切と強調。今回の講演を健康づくりに役立てもらいたいと語った。
 続けて行われた講演では、山口真一氏(同医会理事)が、「関節リウマチとロコモティブシンドローム」と題して講演。ロコモとは、運動器の障害により移動機能に支障を来した状態とし、日常生活の弊害を挙げるとともに予防の重要性を述べた。あわせて、男性よりも女性が多く罹患する「関節リウマチ」の症状と治療についても解説を加えた。
 次いで、西尾ともみ氏(市立東大阪医療センターリハビリテーション科)が「みんなでトライ! ロコモ体操」のテーマに沿って、ロコモ予防に向けた日常生活上のヒントを紹介。実際に家庭内で行えるストレッチや簡単な体操を指導した。