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第51回大阪府医療審議会

府医ニュース

2018年11月21日 第2874号

調整会議の位置付け議論

 第51回大阪府医療審議会が11月2日午後、大阪市内で開かれた。同審議会は医療法で設置が規定され、医療提供体制の確保に関する重要事項の調整審議を行う。当日は大阪府医師会から茂松茂人会長、中尾正俊・高井康之両副会長、北村良夫理事のほか、前久保邦昭・大阪市医師会連合会長が出席した。  
 はじめに、同審議会長に茂松・府医会長、会長代行には中尾・府医副会長をそれぞれ選出。次に、「医療法人部会」「病院新増設部会」「在宅医療推進部会」「第八次看護職員需給見通し検討部会」の各委員の指名が行われた。また、厚生労働省から通知された、都道府県単位の地域医療構想調整会議の位置付けについて議論。同会議では、各構想区域の協議をサポートするため、進捗状況や広域調整等の議論を担うことから、同審議会を活用することとし、各構想区域の調整会議長を審議会の専門委員に任命することが承認された。更に、近畿大学医学部の堺市への移転に伴う附属病院再編計画案を協議。堺市保健医療協議会での附帯決議に加え、精神病床や救急医療体制にかかる委員からの指摘事項を、「知事に対する意見」とすることとした。
 続いて、医療法人部会での決議結果、次年度の地域医療構想の進め方について報告がなされた。意見交換では、委員より病院連絡会の今後の見通しが問われた。また、同じ二次医療圏での大規模病院の移転に際し、「病床数等に変更がなければ、同審議会や保健医療協議会での議論を経ずに許容されることに疑問がある」との意見が示された。