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医師・医療関係者のみなさまへ

大阪狭山市医師会70周年記念式典

府医ニュース

2018年10月31日 第2872号

これからも地域の健康守る

 大阪狭山市医師会(芝元啓治会長)は9月15日午後、大阪市内のホテルにおいて創立70周年記念式典・祝賀会を挙行。三師会や地元行政の関係者、会員家族など約90人がともに祝った。
 開会にあたり、芝元会長が、昭和23年に南河内全域である現在の富田林市・太子町・河南町・千早赤阪村・羽曳野市・藤井寺市・河内長野市・柏原市・大阪狭山市・堺市(美原区および同市東南部)を擁した「南河内郡医師会」を経て、平成9年に「大阪狭山・美原医師会」として発足した歴史を紹介。その後、堺市と美原町の合併に伴い、平成18年4月より「大阪狭山市医師会」と改称した経緯を報告した。続けて、これまで地域保健と医師の資質向上を基本理念に据え、各種事業に取り組んできたとし、今後も府内医師会や行政、関係団体と協調、連携して地域住民の健康を守っていくとの強い意志を示した。
 来賓としてあいさつした茂松茂人・大阪府医師会長は、同市医師会の発展は、歴代役員が強い団結をもって地域医療に貢献してきた賜物であると敬意を表した。また、台風や地震など自然災害に見舞われる中で、医師会が地域の安全安心を守るためにも各種事業に積極的に取り組んでいく必要があると言及。更に、医療を取り巻く諸情勢に触れ、国民医療を守るためには医師会が一定の政治力を持つ必要があると強調し、理解を求めた。古川照人・大阪狭山市長、上野憲司・松原市医師会長(あすか会代表)からも祝辞が披露された。
 特別講演では、矢内一磨氏(堺市文化観光局博物館学芸課学芸員)が「江戸時代の堺と大坂/井原西鶴が記した二つの都市に生きた人々」と題して、大阪と堺、そして、堺に隣接する大阪狭山市がいかに文化の宝庫であるかについて熱く語った。
 祝賀会では、来賓あいさつとして竹本直一・衆議院議員、自見はなこ・参議院議員が高齢化における医療の重要性に触れた。その後、龍笛奏者の芳村直也氏が、ピアノ、ギター、ベース、パーカッションとのセッションで、ポップスナンバーを優雅に奏で祝宴を彩った。