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将棋部だより

9月例会の成績

府医ニュース

2018年10月17日 第2871号

山中五段が初優勝

 9月16日に今年5回目の例会を、関西将棋会館4階の和室で開催した。最高気温が30度を越える日だったが、長い間猛暑と台風に苦しみ続けてきたので、とても良い天候だと感じられた。
 参加者は9人だった。全米オープンテニスで優勝した大坂なおみ選手の粘り強くラリーを続けるプレーと、穏やかで気品あふれる態度に感服した我々は、忍の1字を念頭に置いた。そして瞑想に耽るつもりで対局した。この日も長期戦となる場合が多かった。秒読みで1手30秒以内で着手しなければならなくなると、悪手が出やすくなる。それでも皆が全力を尽くし、形勢の如何によらず、汗をかきながら戦った。
 今回も全勝者と全敗者がいなかった。3人の3勝1敗者のうち、規定により山中五段(福島区)が優勝し、準会員五段が2位、手島七段(和泉市)が3位になった。他の参加者は、松村六段(池田病院/東大阪市)、東森五段(平野区)、伊藤五段(野崎徳洲会病院/大東市)、濱田五段(東住吉区)、西村三段(四條畷市)、準会員二段であった。
 「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり」と西郷隆盛は語り、このような人こそ総理大臣にふさわしいと主張した。将棋を指すのに必要な資質は、考えることが好きであること、ただそれだけである。考えることは、迷い悩むことである。しかし、我々は将棋に苦しんでも、それを楽しいと感じる。懸命に考えることによって幸せになれる。そんな体験を、幾度となく繰り返してきた。芸に遊ぶとは、このようなことをいうのであろう。
 夢中になって考え、将棋を楽しみたいとお望みの方は、いずみがおかメンタルクリニックの手島(電話0725―56―2727)までご連絡ください。

報告 手島愛雄(和泉市)