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医師・医療関係者のみなさまへ

高石市医師会映画上映会

府医ニュース

2018年9月26日 第2869号

広報活動の一環に

 高石市医師会(矢田克嗣会長)は7月28日、アプラホールと共催で映画「ツレがうつになりまして」上映会を実施した。上映会は医師会広報活動の一環として毎年行っている。台風の接近で天候の危ぶまれる中であったが、なんとか上映会の間は荒天にはならず、1300人余りの来場者があった。多くの方に映画を見てもらうことができ関係者に謝意を表したい。
 映画は、夫がうつ病になったことをきっかけに変わっていく夫婦の物語である。ネガティブでのんびりキャラの妻(ハルさん)は、病気の夫を支えようとしてしっかり者に変身し、きまじめなサラリーマンだった夫(ツレ)は、マイペースなスローライフを送ろうとする。ツレの病気は、薬が効いてきて元気が出たり、何かのきっかけでまた落ち込んだりの繰り返しで、2人は時にぶつかりながらも、お互いに助け合いながらゆっくりと前に進んでいく。
 劇中でハルさんが何度も書いている、「ツレ、割れないで(生きていて)」「生きて一緒にいてくれるだけでいい」。これこそが原作でも一番伝えたかったメッセージではないかと思われた。病める時も、健やかなる時も、変わらず支え合っていく2人の姿に心温められる映画である。

市立図書館にうつ関連書籍寄贈

 映画を見て、感動するだけで終わらせないために、映画上映会に合わせて高石市立図書館と共同での広報も行っている。前回の「シンプルシモン」上映会をきっかけに始めたものである。事前に図書館でも「ツレうつ」関連書籍コーナーを設けていただき、上映会の広報に協力してもらう一方、うつ病に関連して参考になりそうな本や、読んでもらいたい本で図書館の蔵書にないものを医師会から寄贈することにした。今回、寄贈図書は上映会の会場で披露されたが、来場者の関心を呼び、さっそくたくさんの貸出し希望があったとのことである。図書館の方でも利用者が増えると喜ばれる企画となった。医師会から市民に向けての広報活動のひとつとして、今後も継続していきたいと考えている。

記事・写真提供
高石市医師会