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府医ニュース

2018年9月26日 第2869号

◆猛暑も終わった。今年は自然災害の連続である。被災地域も北は北海道、南は鹿児島に及ぶ。個々の被害規模が甚大で、前の災害の衝撃が霞んでしまう程だ。
◆1月の東北大豪雪に始まり、草津白根山噴火、島根西部地震、大分県土砂災害、霧島山噴火、長野北部地震、大阪北部地震、7月豪雨、台風13号、口永良部島噴火、台風20号、そして9月は既に台風21号と北海道地震。
◆復興する間もない自然災害の連続に、SF小説さながらの「地震兵器」や「気象兵器」の存在がネット上では語られる。日本が「攻撃されている」というのだ。
◆遡って鎌倉時代。元寇の「弘安の役」では、大型台風による暴風雨で元軍は壊滅し、日本は「未曾有の国難」から逃れ得た。爾来、この台風を「神風」と呼ぶようになったのは北条時宗以下、日本人の実に素朴な実感であった。
◆人は「今も昔も変わらない」。私達は自然災害から何を学び、何を為すか。改めて「謙虚に」考えるべきではないだろうか?(猫)