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医師・医療関係者のみなさまへ

生野区・第1回専門職シンポジウム

府医ニュース

2018年9月26日 第2869号

地域の暮らしを支えるために

 生野区医師会(谷本吉造会長)は8月25日午後、同区民センターで第1回専門職シンポジウム「医療・介護・生活支援の連携推進への取り組み」を開催。同区で在宅医療・介護・生活支援に携わる関係者ら218人が参加した。
 開会にあたり、主催者を代表して谷本会長があいさつ。地域全体で住民の「暮らし」を支えるための取り組みとして、多職種間で情報共有体制の構築が進みつつある現状を紹介。医療・介護・障害・生活支援に関わる各専門職が垣根を越えて連携を強化する機会になればと述べた。
 第1部の基調講演では、山寺慎一氏(同区医師会理事)が「あらためて問う在宅における多職種連携とは」と題して講演。「住み慣れた地域で最期まで」を達成するためには、在宅での緩和ケア、ターミナルケアまでを見据えたネットワークづくりが重要と述べた。更に、地域包括ケアシステムの概要と構築の実際について詳しく説明。講演後には、同区における生活困窮者の現状および、多職種連携に関するアンケート調査結果の説明が行われた。
 第2部のシンポジウムでは、同区認知症高齢者支援ネットワーク会議および在宅支援ネットワーク会議に参加する連絡会の代表者ら10人が登壇。藤井敬三・同区医師会副会長が座長を務め、「アンケート結果から見える課題と対策」をテーマに意見を交わした。