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大阪府医師会フォトギャラリー

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大阪府医師会フォトギャラリー
フォトギャラリーでは、会員のみなさまの作品を紹介しています。
スマートフォンで撮影されたお写真でも結構です。
四季折々の美しい風景や名所など、投稿をお待ちしております。
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撮影者:出口浩之(堺市医師会)
撮影場所:兵庫県神戸市北区山田町福地付近
撮影日時:2025年12月3日
徳川10代将軍家治の時代(1770年ごろ)、当地の領主、下総古河藩主・土井大炊頭が領内巡視の際、この石の陰から庄屋の子、村上新兵衛が突如現れ年貢の軽減を訴えた。この直訴は大罪である。直ちに新兵衛は有馬の藩主宿所まで護送され尋問にあった。しかし若干15歳にして理路整然とした訴えとその勇気を賞して大炊頭は罪を問わず、かつ年貢も軽減した。村人は喜び、その記念としてこの石を台石に据え後世に残した。奇岩でも磐座でもない、ただの路傍のちょっと大きめの石に村の救世主への称賛と記憶が今に伝えられている。
撮影者:出口浩之(堺市医師会)
撮影場所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1 法隆寺南大門の前
撮影日時:2025年12月10日
世界最古の木造建築・世界文化遺産、法隆寺の玄関とも言うべき南大門(室町時代に創建)の石段の手前、写真の右(東側)が頭、左(西側)が尾、尾頭付きの鯛にたとえられる長さ約2mの石、鯛石である。いにしえより当地には「大和川が氾濫して大水が押し寄せてもこの石のところまでしか水は来ない」という話が伝わっている。数え切れない人々がこの石の上を歩いて参拝したことでしょう、そのためかとても平らで滑らかな石です。近くの山際の赤い残り柿が見える。
柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺(子規)
撮影者:出口浩之(堺市医師会)
撮影場所:兵庫県神崎郡神河町作畑 大歳神社付近
撮影日時:2025年11月16日
神河町の山間部、越知川上流、大歳神社の南50mの県道岩屋生野線、道路の山側に三段重ねの重箱のような形をした巨石がある。この地域では重箱石と呼び親しまれ、また、お願い事や誰にも知られたくない秘め事、秘密封じの場所として人々の信仰を集めてきた。一段目の石は人の背丈ほどある。右下の黄色い立て看板がなければ見逃してしまうほどに周囲の森と一体になっている。地質的には白亜紀後期の大規模な噴火・火砕流によって形成された笠形山層の、板状・柱状・方状・四角形状に割れやすい性質を持つ溶結凝灰岩である。
撮影者:出口浩之(堺市医師会)
撮影場所:和歌山県海南市藤白 藤白坂付近
撮影日時:2025年11月19日
斉明天皇4(658)年11月11日、蘇我赤兄(そがのあかえ)の裏切りにより熊野古道・藤白坂の露と消えた悲劇の皇子、有間皇子(640-658)の墓(右)と万葉の歌碑(左、昭和27年11月忌日、海南市教育委員会、建立)である。「家にあれば笥(け)に盛る飯(いい)を草枕 旅にしあれば椎(しい)の葉に盛る」(万葉集 巻2-142)の歌は佐々木信綱博士の筆でこの歌碑に有間皇子御歌、「家有者笥尓 盛飯尓草枕 旅尓之有者 椎之葉尓盛」の五言絶句の漢詩として刻まれている。この左手から急勾配の藤白坂が始まる。わが故郷の歴史的史跡でもある。