第40回臨床検査精度管理調査結果報告書

第40回臨床検査精度管理調査結果報告書 page 106/368

電子ブックを開く

このページは 第40回臨床検査精度管理調査結果報告書 の電子ブックに掲載されている106ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
―106―を疑う)を疑う段階であり、日常検査でも一般的にAgranular blastで報告されないものと思われる。 設問9の正解はリンパ腫細胞(その他)97施設で、許容正解をリンパ球系その他の異常10施設とし、107施設(6....

―106―を疑う)を疑う段階であり、日常検査でも一般的にAgranular blastで報告されないものと思われる。 設問9の正解はリンパ腫細胞(その他)97施設で、許容正解をリンパ球系その他の異常10施設とし、107施設(65.2%)が正解であった。しかし、異型リンパ球とする19施設とPLL細胞とする19施設は不正解である。症例は、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫「Angioimmunoblastic T-cell lymphoma(AITL)」であった。 設問10の正解はリンパ腫細胞(その他)63施設で、許容正解をリンパ球系その他の異常7施設およびリンパ腫細胞(大型)38施設とし、108施設(65.9%)が正解であった。しかし、PLL細胞とする41施設(25.0%)は不正解である。T細胞前リンパ球性白血病「T-cell prolymphocytic leukemia(T-PLL)」細胞を疑うには、形態的特徴や末梢血中リンパ球増多(PLL細胞を含め)がないことなどから否定的と考える。症例は、末梢性T細胞リンパ腫「Peripheral T-cell lymphoma(PTCL)」であった。PTCLはWHO分類第4版で組織学的に3型の“variants”が取り上げられ、形態的に細胞サイズが多様といわれています。このことから、リンパ腫細胞(大型)を許容正解としたが、一般的に、リンパ腫細胞(大型)はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫「Diffuse large B-cell lymphoma(DLBCL)」に出現する大型リンパ腫細胞を連想し実際に遭遇する頻度は多いが、他のLymphomaでも注意すべきと考える。 設問11の正解は濾胞性リンパ腫細胞152施設で、許容正解をリンパ球系その他の異常4施設とし、156施設(95.1%)が正解であった。症例は、濾胞性リンパ腫「Follicular lymphoma(FL)」であった。 設問12の正解はATL細胞で、162施設(98.8%)が正解であった。症例は、成人T細胞白血病「Adult T-cell leukemia(ATL)」であった。 設問13の正解はMyeloma cellで、139施設(84.8%)が正解であった。設問写真は正常の形質細胞に比べ大きく、核網繊細で明瞭な核小体を有していることから、形態分類では未熟型骨髄腫細胞(immature myeloma cells)に分類されるものと考える。このことから、異型性の認識が必要であり、形質細胞とする21施設(12.8%)は不正解である。症例は、多発性骨髄腫「Multiple Myeloma」であった。 設問14の正解はリンパ腫細胞(その他)135施設で、許容正解をリンパ球系その他の異常6施設とし、141施設(86.0%)が正解であった。しかし、ヘアリー細胞とする9施設は不正解である。症例は、マントル細胞リンパ腫「Mantle cell lymphoma(MCL)」であった。設問写真はMCLに出現するリンパ腫細胞の典型例とは思われないが、形態的多様性の認識が重要と考える。 設問15の正解はSezary 細胞で、156施設(95.1%)が正解であった。症例は、セザリー症候群「Sezary syndrome(SS)」であった。 設問16の正解はAgranular blast(WHO分類2008年)109施設で、許容正解を骨髄芽球35施設とし、144施設(87.8%)が正解であった。しかし、リンパ芽球とする9施設は不正解である。症例は、急性骨髄性白血病最未分化型「Acute myeloid leukemia with minimal differentiation」(FAB分類M0)であった。