臨床検査精度管理調査結果報告書

臨床検査精度管理調査結果報告書 page 87/378

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― 85 ―(22)尿潜血1)測定法の年次推移 平成23年度精度管理調査の試料8、9はシスメックス㈱の協力により昨年同様、健常人尿にヒトヘモグロビンを下記の濃度になるように添加したものを凍結乾燥品とし、精製....

― 85 ―(22)尿潜血1)測定法の年次推移 平成23年度精度管理調査の試料8、9はシスメックス㈱の協力により昨年同様、健常人尿にヒトヘモグロビンを下記の濃度になるように添加したものを凍結乾燥品とし、精製水5mLを添加して溶解してから使用するようにした。ヒトヘモグロビンの添加量は昨年度と同じ濃度で、試料8で0.3mg/dL 、試料9で0.6mg/dL とした。尿潜血については変性等の影響で低値化傾向が認められることを考慮し目標ランク値は、試料8で4および5、試料9で5と設定した。尿潜血測定の参加施設数は264で、そのうち255施設が自施設で実施しており、9施設が他施設へ委託していた。参加施設数は昨年度と同様であった。 機器判定の採用率は64.8%で昨年度と同様であった。各メーカーの採用比率も昨年度とほぼ同様であったが、シスメックス社の肉眼判定(2施設)が本年度はシーメンス社へとシフトしていた。2)測定法別・メーカー別測定結果 今回の報告結果を測定法・メーカー別に別途集計表に示した。その一部を表22ー1に示した。試料8で協和メデックス社試験紙を用い、シーメンス社の測定機器で報告された施設で機器判定ながら「陰性」と報告されていた。試料9も低値傾向の報告であった。通常の使用条件を逸脱している可能性があり、該当施設には両メーカーへの早急な問い合わせをお願いしたい。 また、全体的には肉眼判定・機器判定とも大きなバラツキは認められず、加えてメーカー間差もなく、非常に良好な成績であった。3)まとめ 目標ランク値を示した施設は、試料8では264施設中257施設(97.3%)、試料9では264施設中255施設(96.6%)、目標ランク値に近い値を示した施設まで含めると、試料8では264施設中263施設(99.6%)、試料9では全施設(100.0%)と良好であった。目標ランク値から離れた値を示した施設は上記1施設のみであった。協和メデックス社の試験紙ウロピースSは本来、協和メデックス社尿分析装置「UR-S600」用の専用試薬であり、入力ミスも考えられたが、試料9も他施設に比較して低値傾向であった。該当施設ではインハウス法として妥当性を確認した上で実施しているはずであるがこれを機会に再検証をお願いしたい。それ以外は、メーカー間差もなく、管理が難しいとされる項目でありながら精度管理上問題はなく、非常に良好な成績であった。