臨床検査精度管理調査結果報告書

臨床検査精度管理調査結果報告書 page 124/378

電子ブックを開く

このページは 臨床検査精度管理調査結果報告書 の電子ブックに掲載されている124ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
―122―2)成績およびまとめ:交差適合試験の方法と成績(表35-4、表35-5) 試料16-A「供血者」は、ABO血液型不適合であり参加220施設中に総合判定を適合とした施設はなかった。不適合とした195施設と判定保留....

―122―2)成績およびまとめ:交差適合試験の方法と成績(表35-4、表35-5) 試料16-A「供血者」は、ABO血液型不適合であり参加220施設中に総合判定を適合とした施設はなかった。不適合とした195施設と判定保留とした1施設を合わせて196施設を正解(正解率:89.1%)とした。また、試料16-Aの交差適合試験方法がSAL単独の41施設(18.6%)とSAL・ALの2施設(0.9%)を合わせた43施設でIATを実施していなかった。これは、試料16-AがABO血液型不適合であるとわかった時点で、本来であれば引き続き実施すべき交差適合試験を中止し総合判定を行ったものと思われた(表35-4)。また、総合判定へ結果が未入力の24施設については、交差適合試験のいずれかの方法で陽性の結果を出していることから、本来不適合とすべきところを入力ミスしたと思われた(表35-5)。 試料16-B「供血者」は、受血者の抗Jraと供血者のJra抗原によりIATで陽性となる。参加220施設中、総合判定を不適合とした169施設を正解(正解率:76.8%)とした。総合判定を適合とした27施設(12.3%)における交差適合試験方法の組み合わせに大きな差は見られなかった。自動機器の使用が可能であるMPやCB、CGを使用している施設は、血液型検査の約20%に対して交差適合試験では約13%と少ない傾向にあり、自動機器における迅速性が影響している可能性もあると思われた(表35-4)。また、総合判定が不適合以外の結果を出した施設を見ると、保留とした1施設(0.5%)は、弱い凝集を認めており、未入力であった23施設(10.5%)でも陽性反応を認めた17施設(7.7%)と陰性の6施(2.7%)があり、入力ミスがなかったものとして検査結果のみで検討すると陽性は187施設(85.0%)であり、陰性は33施設(15.0%)であった(表35-5)。このことからも、正確な結果入力(報告)は、輸血の安全性と直結することが理解できる。