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骨折時の応急処置

骨折には適切な応急処置が必要。患部を動かさないようにして、ただちに病院に運びましょう。

令和2年1月更新

骨折は、気づかずに放置しておくと、悪化させてしまったり、治癒を遅らせてしまうことになります。ねんざだと思って安心していたら骨折だったというケースも多く見られ、特に子どもさんや高齢者の場合は注意が必要です。骨折に対する正しい知識と応急処置方法を知っておきましょう。

●骨折している場合の特徴は?

 骨折している場合は、以下のような症状があります。

  • 痛みが激しく、冷や汗がでたり、ちょっと触れても飛び上がるほど痛い。
  • まわりに皮下出血があり腫れている。
  • 痛くて動かせない。
  • 触ると骨がくずれていることがわかることがある。
  • 折れた骨がすれてコツコツ音がすることがある。
  • 変形したり、くぼんだり、大腿骨や股関節(股のつけ根)の骨折では左右の足の長さが違うこともある。

●骨折したときの応急処置は?

 骨折した場合には、無理に動かさず、その場で応急処置を行うようにしましょう。板や傘など、副木になるものを探して、骨折した箇所が動かないように、上下の関節までをしっかり固定します。

    <応急処置の手順>

  • 骨折した部分を動かさないようにして、患者を安全な場所に移動させる。
  • 傷があれば、先に傷の応急処置をする。
  • 板や傘、雑誌、毛布、定規など、副木に使えそうなものを探す。
  • 骨折部の上下の関節を含めて副木で固定する。
  • 包帯は副木が動かない程度に、きつすぎず、ゆるすぎず巻くのがコツ。

●高齢者に多い骨折は?

 高齢者は骨が弱っている場合も多く、転倒だけでなく、ちょっと手をついただけで骨折するケースも少なくありません。骨折の多い部位としては、股のつけ根(股関節)、手首、肩のつけ根、背骨などがあげられます。高齢者が転倒して起き上がれない場合などは、骨折を疑ってみるようにします。痛がるので、安静にして寝かせておこうと考えると、治療を遅らせるばかりか寝たきりの原因となることもあります。

強い痛みを訴える場合には、骨折を疑い、すみやかに整形外科医を受診するようにしましょう。

骨折時の応急処置