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脂質異常症

日本人の4人に1人は「ドロドロ血」子どもの「脂質異常症」も増えています。

令和2年1月更新

血液は、本来、細い血管でもスムーズに流れるように、サラサラしています。しかし最近、「ドロドロ血」といわれる「脂質異常症」になる人が増えています。
日本では、約3000万人もの人が「脂質異常症」といわれています。4人に1人が「ドロドロ血」という計算になります。

●「脂質異常症」とは?

 「脂質異常症」とは、血液中の脂質の値が高い状態を言います。血液中の脂質には、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4つがあり、このうちのどれか一つでも濃度が高い状態が「高脂血症」です。実際には、コレステロール値、中性脂肪値を指標にします。
 「脂質異常症」は動脈硬化を促し、放置すると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐い病気です。自覚症状がありませんから、年に1回は健康診断や人間ドックで血液検査を受け、コレステロール値や中性脂肪値を知っておくことが大切です。

●どういう人がなりやすいの?

 現在、日本人の4人に1人が「脂質異常症」といわれています。男性は40歳代、女性は50歳代に多くなっています。
 原因は、高エネルギー、高脂質の食事、大量の飲酒、喫煙、ストレス、運動不足などの生活環境にあります。
 また、女性の場合、更年期を迎え、女性ホルモンが減少してくることによって、高脂血症になりやすくなります。女性ホルモンの減少は、血液中のコレステロールに大きな影響を与えるのです。
 さらに今、日本では小学生の10人に1人が高脂血症の可能性があると言われています。その背景には、食事の欧米化、偏食によって野菜や魚をあまり食べなくなっていること、間食によって過度な糖分を摂るようになっていることなどがあります。

●食生活と生活習慣がポイント

 普段から緑黄色野菜、青魚、大豆製品などを多く摂取し、脂肪摂取量を抑える食生活、定期的な運動を心がけ、過度な飲酒、喫煙を控えるようにしましょう。またストレスをためすぎない、睡眠を十分にとるなど生活習慣に気をつけるようにしましょう。

食生活や生活習慣に気をつけ、「サラサラ血」を目指しましょう。

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