脳梗塞は一般に「脳卒中」と呼ばれる病気の一つです。「脳卒中」は「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」に分類されますが、なかでも近年、増加が著しいのが脳梗塞です。

■脳梗塞とは?
 脳梗塞には、動脈硬化のために脳の血管が詰まる「脳血栓症」と、心臓や頸動脈などにできた血栓がはがれ、血流に乗って脳動脈に達し血管を詰まらせる「脳塞栓症」があります。いずれも脳の血管が詰まり、その先の細胞が死んでしまうことによって、身体の麻痺や言語障害などの後遺症が残るケースが少なくありません。
■脳梗塞の前触れ発作(TIA)とは?
 脳梗塞には、TIA(一過性脳虚血発作)と呼ばれる前触れ発作が起こることがあります。多くの場合、症状は数分〜30分以内に治まりますが、いったんTIAを起こすと、1週間〜1カ月以内に本格的な発作を起こす危険性が高くなります。以下のような症状に気付いたら、すぐに専門医を受診するようにしましょう。
運動機能に関する症状:左右どちらかの手足に「力が入らない」「動かせない」などの麻痺症状が起こる、知らない間に持ったものを落とす、など
感覚機能に関する症状:体の片側だけがしびれる、感覚がなくなる、など
平衡感覚に関する症状:天井がぐるぐる回るようなめまいが起き、立ってられない、など
視覚に関する症状:視野の半分が欠ける、片方の目が見えなくなる、など
言葉に関する症状:言葉が出なくなる、ろれつが回らない、など

■ 脳梗塞の予防は?
 脳梗塞の予防には生活習慣病の管理が大切です。高血圧や脂質異常症、糖尿病などは脳梗塞のリスクを高めます。必要であれば薬物治療を行い、高カロリー・高脂肪の食事を控える、運動不足の解消など、生活習慣病をきちんとコントロールするようにしましょう。
 また体内の水分が減ると血液が濃くなり、血栓ができやすくなります。しっかり水分補給をするように心がけましょう。
 ほかにも、暖かい部屋から寒いところへ出ると、血管が収縮して脳梗塞が起こりやすくなります。冬場にトイレなどに行く場合は、十分に気をつけましょう。

脳梗塞は治療が遅れると、身体に重度の麻痺が残ったり、死に至る場合もあります。疑わしい症状があれば、早急に専門医の診断を受けるようにしましょう。

 

前ページに戻るトップページ