「旅行者血栓症」は、身動きしづらい場所に長時間座り続けていた人が、立ち上がった際に、突然、呼吸困難に襲われるものです。
一般的には「エコノミークラス症候群」という名称でよく知られていますが、飛行機のエコノミークラス以外の座席や列車、車などでも起こりますので、注意が必要です。


■血栓が引き起こす「旅行者血栓症」
 座席などに座って長時間、足を動かさないでいると、足の静脈に血のかたまり(血栓)ができることがあります。その血栓が、立ち上がることなどがきっかけとなって、血管中を移動していき、最終的に肺動脈をふさいでしまいます。その結果、胸が痛んだり、呼吸困難に陥ってしまい、最悪の場合は死亡することさえあるのです。


■定期的な足の運動、水分補給で予防しましょう
 予防には、足の運動をこまめに行い、足の血行を良くすることが大切です。
1時間に1度は足の運動をするように心がけましょう。
●その場で足踏み運動をする。
●足の指でグーを作ったり、ひらいたりする。
●ふくらはぎを軽くもむ。
 また、水分をよくとれば、血液の粘度が高くなるのを防ぎ、血栓が出来にくくなります。十分な水分補給を心がけましょう。
 逆にビールなどのアルコールやコーヒーは尿を多く出す作用があるので、控えるようにしましょう。



■生活習慣病の人は注意が必要です
 糖尿病や高脂血症、高血圧などの人は、旅行者血栓症になるリスクが高いので、特に注意が必要です。また下肢静脈瘤や妊娠中・出産後の人も注意が必要です。
 あらかじめ、かかりつけの医師に相談することをお勧めします。

■異常を感じたら、ためらわずに周囲の助けを求めましょう
 膝の裏側やふくらはぎが腫れて痛みを感じるようなら、立ち上がらず、周囲の助けを求め、医師の診察を受けましょう。立ち上がったとたんに血栓が肺に流れこんでしまう恐れがあるからです。

 

前ページに戻るトップページ