中耳炎は子どもに多い病気で、放置しておくと慢性化して難聴を引き起こすこともあります。
風邪を引いたときには、こまめに鼻をかみ、細菌が中耳にいかないようにすることが大切です。

■鼻の奥にいる細菌が中耳に感染して起こる「中耳炎」
 鼻の奥の部分と「中耳」とは、「耳管」という細い管でつながっています。「中耳炎」は鼻の奥にいる細菌が耳管を通って中耳に感染すると起こります。子どもは耳管が短く、傾斜もなだらかなため、細菌が中耳に到達しやすくなっています。そのため「中耳炎」は5、6歳までの子どもに多いのです。

■「急性中耳炎」が治りきらないと「慢性中耳炎」になることも
●急性中耳炎:風邪を引いたときに起こりやすく、主な症状は、熱が出る、耳が痛む、耳だれが出る、難聴が起こる、耳が詰まった感じがするなどです。大人の場合は熱が出ないことが多いです。また、言葉が話せない小さな子どもの場合は、うまく症状を伝えることができませんので、「耳に手をやる」「不機嫌になる」など、子どもの様子をチェックして早く察知してあげることが大切です。
●慢性中耳炎:急性中耳炎が治りきらないまま放っておくと、鼓膜に孔があきます。そのままの状態にしておくと、再び中耳炎が起こったときに、中耳に溜まったものが耳だれとして出てきます。これを「慢性化膿性中耳炎」と呼びます。鼓膜に孔があいているため、難聴が起こります。

■症状が重い場合は抗生物質を服用する
 症状が軽い場合は「解熱剤」などで熱を下げて、体調を良くすれば治ります。しかし38度以上の熱があったり、耳だれを伴っているなど、症状が比較的重い場合には「抗生物質」を服用して、体内の細菌を取り除きます。
 中耳に膿がたまっている場合は、鼓膜を少しだけ切開して膿を出すこともあります。ほんの小さな孔なので、すぐに塞がり、聴力に影響を及ぼすことはありません。
 急性中耳炎が治ったあとは、耳鼻咽喉科で聴力検査を受けてチェックしておく必要があります。

 予防には、ふだんから鼻をかんで、鼻の通気性をよくしておくことが大切です。特に風邪を引いたときには、鼻の中の細菌が中耳へ行かないようにするためにも、こまめに鼻をかむようにしましょう。

 

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