●水晶体が濁る「白内障」
 モノを見るときに、ピントを合わせる役目となる「水晶体」が白く濁ってくる病気です。水晶体が濁ると、網膜に鮮明な像が結べなくなって、目のかすみなどの症状が起こります。
 原因の多くは老化。髪が白くなったり、皮膚にしわができるのと同じように、老化によって水晶体も、多かれ少なかれ濁ってきます。そのため、年齢とともに「白内障」になる人は増えてきます。
 老化以外の原因としては、眼のほかの病気に引き続いて起こる場合や、糖尿病・アトピー性皮膚炎の合併症として起こる場合、ステロイド薬を長期間使用することによる副作用、乳児や幼児に見られる先天性白内障、外傷などがあります。

●「白内障」の主な症状
 目がかすむ/明るいところや日差しが強いところに出るとまぶしく感じ、モノが見えにくくなる/夜、照明のついた部屋にいるにもかかわらず、室内が暗いと感じることがある/めがねの度をいくら調整しても、見えにくい状態が続く

●初期の対応は目薬を使用
 初期の治療には、白内障の進行の速度を緩やかにする点眼薬を使用します。そして、眼鏡で視力を矯正したり、サングラスでまぶしさを防ぐなど、日常生活で不便に感じる症状の対策をとります。
 白内障の人は、眼のほかの病気を併発することも多いので、定期的に眼科で診察を受けることが大切です。

●根本的な治療には手術を
 点眼薬は、白内障の進行速度を緩やかにすることはできても、視力を回復させたり、進行を止めることができません。従って、日常生活にまで支障を来すようになった場合には、濁った水晶体を取り出して、人工の眼内レンズに取り替える手術を行います。
 手術は局所麻酔で20分程度で済み、場合によっては入院をしなくて済むケースもあります。
 眼内レンズと手術器具の進歩により、術後の快適さは一層向上しました。

 

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