20年ほど前から、中学生・高校生などのシンナーの乱用が急増し、社会問題となっていますが、最近では乱用開始年齢が小学校の高学年へと、低年齢化しています。きっかけは、好奇心や非行集団との仲間意識からですが、やがて依存症に陥って身も心もボロボロになり、死に至ることもあります。

●シンナー乱用の害
・吸ってすぐに現れる「急性効果」:アルコールと同様の酩酊作用があり、中枢神経の機能が抑制されるため、ひどい場合には、呼吸中枢が麻痺して死に至ることもあります。また、知覚異常や幻覚を引き起こします。
・長期間吸うことによって現れる「慢性効果」:身体的障害としては、慢性気管支炎、手足のしびれ、歩行困難、肝臓や腎臓の障害、脳の萎縮などを引き起こします。精神的障害としては、性格の変化、イライラ、無気力、幻覚、被害妄想などが見られます。

●専門家に相談し、適切な対応を
 シンナーの乱用者は、うそを言ったり、脅かしたり、暴力をふるってでも、シンナーを手にいれようとし、万引き、窃盗などもいとわなくなることがあります。家族も暴力に耐えきれず、シンナーを与えてしまったり、事件をもみ消すために、万引きや窃盗の弁償を肩代わりしてしまいます。
 そうならないようにするには、乱用に気づいたらすぐに警察や行政などの専門家に相談し、適切な助言のもとに、家族全員でこの問題に取り組み、対応することが大切です。

●早期発見のチェックポイント
・吐く息や衣服からシンナー類の匂いがする。
・手や指先、衣服に、乾いたボンドやペンキが付着している。
・鼻汁、咳、痰が多く出る。
・口の周囲が白く荒れていたり、手や口の周囲にボンドなどがついて皮膚炎を起こしている。
・ろれつが回らず、歩行が不安定。はしゃいでいることが多く、酔った状態。

 

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