皮膚がんの中には、いぼやほくろとよく似たものがあります。特に中年以降の人は皮膚がんができやすいので、時々、自分のいぼやほくろをチェックする習慣を身につけ、おかしいと思ったら皮膚科を受診しましょう。 ■いぼとほくろの違い
 いぼとほくろは、どちらも皮膚の細胞が増殖することによってできるものです。どちらも良性の増殖ですから、心配する必要はありません。
いぼ:皮膚の表面にある角層をつくる角化細胞が増殖したもので、ウイルス性と老人性の2種類があります。ウイルス性のいぼは、よく子どもの手足に見られ伝染することがありますが、しばらくすれば自然に治るものがほとんどです。老人性のいぼは、やや黒っぽく、お年寄りの顔などにできやすいのが特徴で、自然に治ることはありませんが、放っておいても体に害はありません。
ほくろ:紫外線から体を守るメラニン色素をつくる色素細胞が増殖したものです。「黒あざ」や「しみ」も同じ仲間ですが、小型で濃い黒褐色のものをほくろと呼んでいます。

■いぼと間違えられやすい皮膚がん
 いぼとよく間違えられるものに、皮膚がんの一種、有棘細胞がんの始まりである「日光角化症」があります。これは、お年寄りの顔や手の甲など、日光にさらされている部分にできます。いぼの周囲に赤みがある場合や、表面のざらざらが不規則な場合は、「日光角化症」が疑われますので、注意が必要です。

■ほくろと間違えられやすい皮膚がん
 直径7ミリ以上の大きさで、形がギザギザ、色に濃淡があって、どんどん大きくなるほくろは、皮膚がんの一種「メラノーマ(悪性黒色腫)」の可能性があります。メラノーマの早期は、ほくろと大変似ていて見分けにくいので、よく観察して、大きさに変化があるようなら、早めに皮膚科を受診しましょう。
 日本人のメラノーマは、足の裏や爪にできやすいという特徴がありますので、特に注意が必要です。

 早期の皮膚がんならば、局所麻酔のうえ、病変の周囲5ミリ程度の皮膚を含めて切除するぐらいで済みます。そのためには、早期に発見することが大切です。

 

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