日本では昭和36年に国民皆保険制度が実施され、すべての国民が何らかの公的な医療保険制度に加入するようになりました。しかも、かかった医療費の2〜3割の自己負担を支払えば、いつでもどの医療機関ででも十分な医療が受けられます。これが、日本の医療保険制度が世界一すばらしい制度だと言われる理由です。
 外国にも医療保険制度はありますが、すべての国民を対象としていなかったり、医療機関の選択の自由がなかったりします。

アルコールは、百薬の長とも言われ、適量を飲むのであれば体にも良いとされています。しかし、飲み過ぎるとさまざまな障害を引き起こします。その代表的なものが「アルコール性肝障害」です。

●アルコール性肝障害とは
 症状の程度によって「脂肪肝」「アルコール性肝炎」「アルコール性肝線維症」「肝硬変」などがあります。もっとも初期に起こる「脂肪肝」は、しばらく禁酒するとすぐに治りますが、大量飲酒を続けると「アルコール性肝炎」や「アルコール性肝線維症」に進行し、さらに肝臓自体が固くなる「肝硬変」になります。「肝硬変」にまで進行すると、肝臓を元の健康な状態に戻すのは難しくなります。

●アルコール性肝障害をチェックするには
 自覚症状としては、「体がだるい」「右わき腹が張って重い」「食欲がない」「黄疸が出る」などがありますが、初期にはほとんど現れません。飲酒の機会が多い人は、年に2〜3回は血液検査を受けて、肝機能をチェックしましょう。検査ではγ−GTP、GOT、GPTの値を見ます。「脂肪肝」ではまずγ−GTP値が上昇し、さらに進行するとGOT値が上がります。γ−GTP値が高いのは「黄信号」、GOTが高いのは「赤信号」と認識し、飲酒を控えて内科に受診するようにしましょう。

●飲まないことが最大の治療法
 アルコール性肝障害の治療は「禁酒」が原則です。アルコール性肝炎の場合でも禁酒して1〜2カ月もすれば、血液検査が正常化し肝機能も改善されますが、検査結果が改善されたからと言って、すぐに飲酒してはいけません。元の健康な肝臓に戻るまでには、最低でも数カ月の禁酒が必要です。

●アルコールと上手につきあうには
1日に日本酒なら1〜2合、ビールなら大瓶1〜2本、ウイスキーならダブル1〜2杯までが適量。(すべてを飲んでもよいのではなく、日本酒を2合飲んだら、その日はそれで終わりにしましょう)
1週間のうち、2日はアルコールを飲まない休肝日をつくって、肝臓を休ませましょう。
すきっ腹では飲まずに、肝臓がアルコールを処理するために適当なつまみを食べながら飲むようにしましょう。
「B型肝炎」や「C型肝炎」の人は、飲酒によって肝がんの発生率が高くなるので、禁酒を心がけましょう。

お酒は上手に飲めば、一生つきあうことができます。過度な飲酒は避け、適量を守って楽しく飲みましょう。

 

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