現在、痛風の患者さんは、年々増える傾向にあります。
中高年の病気というイメージが強い病気ですが、最近は若年化しており、20〜30歳代で発症する人も多くなっています。

 

●痛風の症状は
 痛風は、足の親指の付け根の関節などに、急に激しい痛みが起こります。関節が痛む病気は、ほかに「関節リウマチ」もありますが、痛風は腫れて真っ赤になる、痛みは夜中か明け方に起こる、圧倒的に男性に多い、などが特徴です。

●痛風はなぜ起こる
 痛風は、体内の老廃物の一種である「尿酸」という物質が関節に溜まって起こります。 通常、体内で合成された尿酸は、尿や便と一緒に排泄され、血液中の尿酸の量は一定レベルに保たれるようになっています。しかし、尿酸が多量につくられるようになったり、尿酸の排泄が悪くなると、血液中の尿酸量が増加し、「高尿酸血症」を引き起こします。「高尿酸血症」が続くと、溶けきれなくなった尿酸が結晶となって関節内にとどまり、痛風の症状が現れます。痛風患者の97〜98%は男性です。女性は、女性ホルモンの作用により、尿酸が体内に溜まりにくいためです。

●高尿酸血症が引き起こすその他の病気
 高尿酸血症は、痛風だけでなく、内臓にもさまざまな影響を及ぼします。
・腎臓の機能が低下し、放置すると「腎不全」に陥る。
・心筋梗塞、脳梗塞の原因となる「動脈硬化」を促進する。

●痛風の予防
 痛風は、尿酸値を上げないよう、生活習慣を改善することによって予防できます。健康診断の際に、尿酸値をチェックし、予防を心がけましょう。
アルコール摂取を控える:飲酒は尿酸の排泄を抑制する。特にビールには、尿酸の材料となるプリン体が多く含まれるので注意が必要。
水分の補給に努める:体内の水分が不足すると、排泄される尿酸の量が少なくなって尿酸値が上がる。多量に汗をかく夏場などは、特に注意が必要。
肥満の解消:肥満状態が続くと、尿酸の排泄が抑制されて、尿酸値が上がる。
有酸素運動を行う:ウォーキングや自転車こぎ、水泳などの有酸素運動を生活に取り入れよう。全力疾走のような激しい無酸素運動は、尿酸の合成を高めるので避ける。

 

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